これまで、3月の合格祝賀会では10年近くにわたって講演を続けてきた。
写真も何千枚と溜まってしまっている。
折角なので、「自分史」とは違った形で写真もアップしながら講演の取材、そして講演の内容を
アップしてゆこうと思う。
さて、まずは講演のレジュメのはじまりの部分を紹介してみよう。
以下は2016年の祝賀会のレジュメの一部。
※たまたま画像の整理をしていると、ひょっこりと2010年にサンフランシスコ・モントレーに取材に行った時の画像が出てきた。天が「先ずはこれからアップしなさい!」と言っているような気がする。
そんなわけでチョット危ない人のような画像から始まる旅の世界に誘おうと思う。
『飛翔』を実現した君のために!
~バーチャルな世界から、本物の世界へ~
僕はこの数年、「自分の足で現地まで行き、そして自分の目で真実を探ってみなければ真実は見えてこない」という気持ちが以前にも増して強まってきました。
その理由の一つは、皆さん方の前で講義をしている時も、「自分自身、古文についてだけではなく、世の中にある様々な事柄に対しても、もっと大きなものの見方をしなければいけない」と思えるようになったからなのです。さらに、その気持ちは「人の発する言葉の裏側にある真実をきちんと実証して伝えなくてはいけない。もっと様々な考え方を示さなくてはいけない」という想いにまで発展してきました。そんなわけで、少しずつですが旅に出る機会を増やしていったのです。
この大学準備講座では、こうした鳥光の想い中で出会ったこと、また、考えさせられたことなどを皆さんにお伝えしようということから始まりました。「ニューヨークの喧騒と静寂」・「霧にむせぶサンフランシスコとモントレーの文学とのかかわり」・「ミシガン湖とシカゴの構想ビル街」・「USAの首都ワシントンと、広島原爆とのかかわりあい」・「ユーラシア大陸の最西端・最南西端の旅情」・「異国情緒満点のモロッコとサハラ砂漠」「ミャンマーと日本兵」・「ベトナムにある日本橋」……こうして振り返ると、どうやらこの講座もしっかりとシリーズ化してきています。
さて、今年は『君は本気か!俺は本気だ!』をテーマとした旅の中で見たこと、気付いたこと、そして様々な出会いについてお伝えいたしましょう。
今回、『君は本気か!俺は本気だ!』というテーマに辿り着いたのは、自分自身に課したさらなる向上心への一つの挑戦でした。「『本気』という言葉はどこからが本物だろうか?いや、『本気』に本物も偽物もないじゃないか」と言う人もいるだろう。だけど、人生をしばらく歩いてみて、振り返って見つめてみれば、何も言わずともその真偽は見えてくることだろう。人生の分岐点で本気になってみる。失敗しようがどうしようが、きっとそこからまた新しい道が拓けてくるはずだ。この一年間で本気で探してみた僕なりの想いと真実の旅を紹介したいと思います。
そして、そこで見つけた真実をまた一つの目標にして新たな旅立ちへと向かう旅。ひいては、大学受験において合格を勝ち取った皆さんへの「はなむけ」のレポートでもあると思っています。
私はこうしてあちこち歩きながら、時に新聞や雑誌にエッセイの執筆を依頼されてみたり、本の中で紹介してみたりと、様々な媒体を通じて発信させて頂いています。人生の中の瞬間、瞬間を脳に刻み、そしてその記憶をたどりながらペンに託す。「そんなちょっとしたことの中から『文学』が芽生えてゆくのかな」などと思っています。今回も、当地での映像なども加えながら皆さんに紹介して行きたいと思います。