「東南アジア・アフリカの僻地で活躍をしたい！」それが幼い頃に漠然と思い描いていた私の夢でした。貧困の家に育った私は、自分と同じ境遇の人々に手を差し伸べることで、きっとどこかで自分も救われると思っていたのかもしれません。高校卒業後、紆余曲折の後、幼い頃の想いを胸に医学部に入学を果たしました。しかし、そこで出会った精神衛生学・思春期内科という現代の心の病への関心が深まり、医学と教育の接点を自分なりに模索するようになりました。「医学部を卒業し、文学部で教職を取る」という、傍から見れば風変わりな私の人生も、「自由」という旗を翻せば、それが私自身なのだと思ったのです。ありがたいことに、高等学校の教壇にも3年間立たせていただきました。そして大学受験予備校の古文科講師として様々な形で教育に携わることができました。さらに、古文に関する本の出版や新聞のエッセイ執筆、教育・文化講演などの貴重な経験をさせていただきました。

こうして、「やりたい！」と思うことを自由にやらせてくれた「人生の恵み」に心から感謝しています。振り返れば、およそ30年の講師歴の中で、これまでに300,000人以上の生徒を指導し、大学そして社会へと送り出してきたことになり、それなりの評価もいただいて参りました。

しかし、私は幼い頃に思い描いていた「東南アジア・アフリカの僻地で活躍をしたい！」という原点は決して忘れていません。逆に、私を大きくさせてくれた様々な人生の出来事への恩返しを全てここに帰結させようと思っています。
日本だけでなく、世界に目を向ければ夢を持ちたくても持てない環境に生まれ育った子供達がたくさんいます。私自身、これまでの人生は平坦な道のりではありませんでしたが、周りの方々に支えられ素晴らしい経験ができました。今度は、私自身が子供達に夢を与え、少しでも力になれるよう、「夢プロデューサー」として、様々なプロジェクトを立ち上げてゆこうと思います。まずは、共感していただける大人たちのプロジェクトで結果を出してゆきます。そして、そのプロジェクトを通し、"夢を持ち、それを叶える努力の尊さ"を子供達に伝えてゆきたいと思います。

さあ、夢プロジェクト、発進です！！