今回は、バジャウ族の村で起こった事件について!
こんな体験はなかなかない。しかも、一部始終を見れたなんてなんて幸運。
海外旅行では体験できなかったはず。
いや、オレならどこでもこんな体験できちゃうかも!?(笑)
そんな根拠なき自信をもってます(笑)そんなのでもいいのかも!?
事件勃発!?
あれは、たしか餃子パーティのあと、みんなでビールを飲み疲れ切った深夜3時ごろ就寝したあとだった。
その日は、「みんなで川の字になって寝よう」ということになりみんな床で寝た。
朝になって、タイちゃん(大学の友達)が「iPhoneがない」と言いはじめた。
タイちゃんと自分はSIMフリーだったから、いつでもネットにつなげた。
LINEで電話をかけると近くでなる音はしなかった。
焦るタイちゃんを横目に能天気な自分は、「海に落としたんじゃね?w」と一言。
そうは言いつつも、見つけないといけないので何度も電話をかけるものの、全くつながらない。
若干騒ぎみたいになってみんなが起き始めると、たっちゃん(漫画家志望の芸大生)が「俺のカバンないんだけど」と。
「え、まじ?」
たっちゃんは人一倍警戒心が強い(のかな?)ため、そのカバンを枕にしていたのか頭の上に置いていた。
泥棒入ったのかもと、なり始めた時、やっと気がついた。
「俺も財布ねえww」
寝るときに、カバンにしまうのがめんどくさくてポケットに入れたままにしていたタイで買った小銭入れがない。
「あちゃーまたやられちゃったよ」と自分。
インドネシアの二の舞だ~とかおもってた。
でも前回があったからこそ、なんだか落ち着いていられた。冷静に物事を考えられた。
(お金はどうせ戻ってこないことを知っていたからかもしれない。)
でも、たっちゃんの慌て具合がもうハンパなかった。www
その慌て具合に、Reoさん(居候さん)がちょいギレ(笑)
そこで、iPhoneのアプリ「iPhoneを探す」を使って探してみることに。
でもやっぱり反応がない。
数分後…。
マップが出てきた。
「これ陸にあるよね?」
それは、SMシーサイドの向かいの空き地にPINがあった。
「みんなで捕まえに行こう!」
PINに向かってみんなでテクテク。
「でも、この国、銃ありだよね?」とか内心思ってたww
そこで、PINが移動した。
次は、違うスラムにPINが立った。
交番に行って、警察官とともに追いかける。
パトカーに警官2人とヒロムくんと自分の4人が乗って、PINまでひとっ走り。
でも、イタチごっこであっちに行ったりこっちに行ったり。
最初、立っていたPINまで行った。そこは、なかなか行けないようなスラムで本当にローカルな場所。PINを追いながら進んでいくと警官が止まった。
「んん?何してんの?」と覗いてみると、白いストローにアルミホイル。
「…あぶってるwww」
そう、ジャンキーがシャブを目の前でアブっていた。そして、現行犯で捕まっていた。
刺激的過ぎたw
その後も、もう一人同じように捕まっていた。
「スラムすげえ!w」
でも、連行されてはいなかった。日本だったら、即連行だろうに(笑)
そんなことを思いながら、犯人探しに戻る。
次は、またさらにセブシティ寄りのビサヤ人スラム(車で4.5分のところ)にPINが立った。
さらに遠くなって、パトカーだけでそのPINのあるところへ。
そこでは、外国人が珍しいのか、物珍しい目で見られる(半ば睨まれているようにも感じた)。
そんな中、どかどか入ってく。ジーパンTシャツビーサンの警察官と、日本人二人組。
ぐるぐる回っていると、ピンボールの6台あるゲームセンターに行きついた。
そこは、端に3台ずつピンボール台が置かれていて、S字の通路になっていた。
両端でプレイしている人がいると人ひとり通るのが難しいようだった。
そこには、2人の男と1人の女がいた。2人の男は手前(S字の下側)でプレイしていた。
女は、奥でスマホをいじっていた。
手前の男たちは雰囲気が怪しかった。しかし、PINはこの周辺を示していたため、通り過ぎることとなった。(奥から退出)
その建物を出て、また移動していた。というより、動き続けていた。ブレにブレていた。
だから、少し(30秒~1分ほど)待っているとPINが落ち着いた。
そのPINは、さっきのゲームセンターとその隣の建物あたりを示していた。その建物は、僕らの真後ろにあった。
(GPSでも、入り組んでいるスラムになると日本のように区画整理されているわけじゃないから、特定は難しい。)
先にゲームセンターの方から入ることになった。(さっきとは逆から入った。)
そこには、さっきいた3人に加えてひとり手前に座っていた。
入ると同時に警官が刑事ドラマさながらに「持っているもの出せ!」的なことを言った…と思う。(ビサヤ語で)
かなり強い口調だったことは雰囲気で感じ取れた。
実際、見た目は現地人さながらだけど、見た目だけだから何もわからない。(笑)
もともと居た3人は持ち物をあっさりと出した。しかし、さっきはいなかった男の子は出さなかった。
何度か(2.3回)持ち物を出すように彼に問いかけていたと思う。
彼は、それでも出さなかった。
そしたら、次の瞬間警官がまさかの行動に出た。
その少年に思いっきり前蹴りをしたのだ。
もう、超びっくり!!!!
その少年は、怯んで一瞬うずくまった。
でも、彼は持ち物を出さなかった。
蹴られた後、唯一した行動は、黒フレームで赤ミラーのサングラスをかけただけだった。
もう謎www
次は少年の腹部に右フック。なかなかガタイのいい警官だったから超痛かったと思う。
それで、彼と警官が取っ組み合い(警官の一方的な攻撃)のさなか、左のポケットから万札と千円札が出てきた。
自分とヒロムくんは、ほとんど同じタイミングで「あ!日本円だ!!!!」ってなった。
右ポケットからは、iPhoneが2つとたっちゃんのデジカメが。
それをヒロムくんが警官に伝えると、さらなる猛攻www
また殴る殴る。初めて無抵抗の人をあんなにも殴るところを見た。
きっとあの時、共犯者を聞き出していたのだろうと思う。
言わなかったのかわからないけれど、突如警官が取り出したのは伝家の宝刀の如く現れたピストル。
カシャンと冷たい音が鳴って、銃弾が装填され、それは頭に向けて構えられた。
「カシャン」の時点でマジビビりな自分w
ぼこぼこに殴るし、最後尾にいたのもあって、一歩退いた。w
この感じは、言葉で伝えるのは難しいけれど、マジで怖いwww
そんなにすぐに出てくるとは思わなかったから。
そんなことされて、さすがに滅入ったのか少年は大泣きしながら吐いた。
それから、彼に手錠がかけられて逮捕。
ぶっちゃけ、あんなに入り組んでいて、何重にもなっている家を特定できるなんて思ってなかった。
捕まるとも思っていなかったから、本当にびっくりだった。
犯人の少年は、バジャウ族の村長の孫だった。彼はシャブ中で常習犯だという。バジャウ族の村の住民も被害を受けていたと。
それに、別のスラムを探しているとき、ヒロムくんはその少年を見ていたとも言っていた。それもあって、サングラスかけたのかな?とか思った。
でも、それからが苦痛すぎた。
調書を書いたり、いろんな手続きをするために、交番に行った。
でも、忘れてはいけないことがひとつ。
『フィリピン人は仕事がマジで遅い。』(フィリピンだけじゃない、東南アジア全体的に。)
それもあって、およそ3日間交番の休憩室でお留守番状態。
調書を書くのに1日。手続きするのに1日。簡易裁判所(?)に行って判決をもらうのに半日以上。
さすがにきつかった。w
休憩所のおばさんたちがいつも朝ごはんをくれて、おいしかった。3日間、マックで売っているチキンと米のやつが3日連続だったけど、そんなのどうでもよくなるぐらい、きつかった。wwww
でも、日本との差異はいっぱい見てとれた。
まず、『いつでもパトカーに容疑者と一緒に乗る。』捕まえてから帰る時も、裁判所に行くときも、彼はいつもトランクにいた。w
言うまでもなく、日本じゃありえない。
日本じゃ、ありえんよwww
シートベルトしないなんて当たり前。ww
それと、『パトカーのサイレンは警察官の気分で鳴らす。』
交通渋滞のすごいフィリピンは基本交通量多め。スカスカなことなんてまずない。
だから、もう権力の乱用状態www
ハンパないwww
裁判所からの帰りなんてサイレン鳴らしながら、常に逆車線を走り続けていた。www
簡易裁判所での待ち時間、警官が書類の問題でちょいちょいいなくなる。
そのとき、ヒロムくんに「こいつ、逃げそうになったら殴って止めろ」といった。w
もう訳が分からないwww本当に、常識なんて存在しない。笑っちゃうレベルwww
挙句、調書には英語で「親切に尋ねたら、自白した。」的なことも書いてあるし、ただただ嘘でしかない。www
たった1つの事件で、たった数日の出来事で、こんなに多くの違いがある。
日本という、狭い特殊な島国では見られない。でも、これがまた海外という地球の一面をより好きになってしまうひとつの要因なのかもしれない。
今思うと、すべていい経験。日本でも逮捕の瞬間を見ることはできない。それがまさかのフィリピンが初体験w
もうわけわからなったけど、超楽しかった!!!
本当にラッキーだった!全部見れた!
こんなの体験できないし、人生でもなかなかない経験だと思う。
ラッキーラッキー!!!
きっと、「何がラッキーなんだよ」って思う人もいると思う。
でも、このワクワク感はもはやロマンみたいな感じ。うまく表現できないけど(笑)
全部撮っていたけど、もちろん警察に消されたので動画はなくなった。臨場感すごかったのに~
でも、今回、日中拘束される時間が長かった。だから、大学生のうちに絶対行くし、早く行きたくてうずうずしている。
みんなに会いたいし、今度は世界ドリームプロジェクトの仕事もちゃんとしなくちゃいけないから。
それに、本当に環境に恵まれている。感謝感謝です。